Microsoft CUP 2回戦

東芝府中36-34三洋電機秩父宮)、NEC34-10神戸製鋼(花園)。
秩父宮に来ていたファンの中には「何点差をつけて勝つのか」を見に来た人も多かったようですが、東芝府中は思わぬ苦戦でした。ラインアウトがあまり取れなかったというのもあった。あと、得意のモールもかなり研究されていたようで、組んで前に進ませてくれなかった。トップリーグでの同カードでも「前に出て止める」バックスのディフェンスがきついなーというのは見ていたんだけど、その意識がチーム全体に浸透していて、東芝もペースがつかめなかった、という感じでした。密集に突っ込んでいって、本来ならそこにディフェンスを集めてそこから展開、というシナリオだったんでしょうけれど、そこで球出しが遅れたりターンオーバーされちゃったりしていました。
この試合は、後援会で買った指定席で観たので周りがチームに近い方が多かったようで、ちょっと緊張してしまいました。隣で観戦されていた年配の方も普段から選手たちと接しているそうで、今日はダメだな・・・といいながら、狼たちを暖かく見守っていました。後半32分、なんかもう私も目が潤んできちゃって。こんな日に限って試合の経過は速い。あちこちから「早くワントライ取れよー!」の声が飛ぶ。代わった松田選手の突進から内側に入ったパスはなんとかつながって、品川選手が確実に中央に持ち込んでトライ。これであと1点差。あとは、反則せずに前に行くしかない。昨年度の全国社会人vs神鋼戦みたいな展開になってきた。ロスタイム。場内にはあと何分の発表がない。でも3分はあるだろう?そして敵陣深く入ったところでペナルティーの笛。相田レフェリーが戻って指し示した地点は・・・・ゴール正面。距離は7,8mぐらいか。ティーを置く日原選手を見て、歓声に沸く東芝の応援団を見て、思わず私は「落ち着いて!」と叫んでしまう。そんな私がいちばん落ち着いていなかったのかもしれない。結局PGは成功。その後、三洋ボールのキックオフになるが、「反則しないで!ボール取ったらタッチに出して!」の声を背に、なんとかしのいでノーサイド