全国社会人大会2回戦 東芝府中vsサントリー@花園

ノーサイドの笛が鳴り、私の観ていたすぐ目の前のゴール前では東芝府中の選手、サントリーの選手、この試合のレフェリー桜岡さんで互いに握手をし合っていました。私はそれを見ていて、涙が出る代わりにまず1年間観てきた東芝府中の今季最後の試合がこうしてそういう意味での「ノーサイド」で終われた試合でよかったと思いました。同じ花園でも優勝して終われるのがベストだったのはもちろんですが・・・

この試合は、勝つか負けるかというよりも、府中育ちの私としては”府中ダービー”を今季もう一度観られるのが楽しみで花園へ行きました。(翌日の大学・同志社法政戦も観るため泊まりがけでした。ちなみにこの日は”神戸ダービー”(神戸製鋼VSワールド)が秩父宮で行われていて、神戸在住神鋼ファン、ワールドファンと「場所が逆やん?」なんて言っていたものでした。)1月の近鉄戦ではなんだか「敵地に乗り込む」ような気持ちで少し悲壮感のこもった応援でしたが、今度の花園は、まだ花園観戦は2度目にもかかわらずグラウンド上には観たことのある顔ぶればかりで「ただ場所を移しただけ」、という感じで試合を観ていました。
1年見てきてそれだけラグビーとの距離というのも近くなったのかも。
・・・とはいえ、10月の東日本リーグの同カードでは7-45というスコアだったのでそれよりも点差の開かない試合になることは願っていました。しかし、この試合はサントリーは前半から飛ばしてきました。そう来たか・・・どこからともなく抜け出てくる斉藤祐也選手の突進には驚きと落胆のため息・・・あっという間に、前半8-33。結局80分で15-59と引き離されましたが、後半も東芝府中のいいアタックを観ることができました。

この日の花園は途中で雨やあられが降る寒さで、応援もいつもよりは少なかったですが、両チームの選手と一緒に試合に参加しているような気持ちで、楽しい試合でした。
「2001年府中ラグビー追っかけの旅」を1年間支えてくださった、選手・スタッフ・協会の方々、それから、観戦に付き合ってくださった私の知人・友人の皆さん、心よりお疲れ様、そしてありがとう。