ついに府中決戦が実現!

いつかは生で観てみたいと思っていた、東芝府中サントリーの府中決戦が5年ぶりに実現。
両チームともに練習グラウンドが私の住まいから自転車で行ける範囲であることを知り、特に今年は両方とも春の練習試合から見てきたこともあり、東芝府中サントリーは私にとっては大変思い入れのある2チーム。
で、準決勝の両チームの試合の結果を聞いて、せっかくだからここに両チームのデータとか印象とか連載式に書いていこうと思っていたのですが・・何を魔が差したのか、”Not release the final match”独り占めモードに入ってしまいました。実際に見てみると「決戦」というよりこの試合そのものが「一年間のアフターファンクション」という感じ。東芝府中サントリーをずっと観てきたファンの皆さん、何も書けずにすみません。

試合観戦はメインS席で、黄色いボードと青い旗両方もらって両チームがトライを挙げるたびに持ち替えながら応援していました。サントリーファンの方(babyちゃん、ありがとう!)と一緒に見ていたこともあり、行け〜と言っておきながら止めて〜と言っているという一人二役状態。帰宅後両親には「あんたどっから給料もらっているの?」といわれたけれど、二股でもいいんですよね?(笑)
でも、この試合の応援席は、特に社会人では珍しいんじゃないかと思ったんですが、メインスタンドから見たバックスタンドの指定席エリアの3分の1ぐらいで、黄色いボードと青い旗の集団がきっちり分かれていたんですよね。あれ、全部会社関係者なのかしら?と思ったんですが、聞くところによると、当日券でも買うときにどちらを応援するかを聞かれて、それで席が分かれていたそうです。

さて、試合ですが。前半は東芝のモールや縦の攻撃がうまくサントリーのディフェンスを切り裂いたり、相手ボールのラインアウトを奪ったりして東芝府中リードで折り返す。後半20分過ぎからだいぶ疲れが出てきたのか、ミスが多くなってしまいました。オフサイド状態のディフェンスが戻りきれなかったり。そしてロスタイム直前にトライを決められ、38-20。ここで栗原にゴールを決められたら40-20かぁ〜、結局ダブルスコアで力の差は明らか、ということになってしまうのかな・・・と思いきや、ゴールはポストを外れ、今度は東芝府中、ロスタイムにはバツベイが気合のトライ!結局38-25。この違いでなんとか日本選手権、さらには来季の「打倒サントリー」に望みをつないだように見えました。
それにしても、後半負傷した東芝の石川選手、翌日の新聞を見ると「サントリーとはまた日本選手権で対決したい」と担架で運ばれながらこのコメント。うわぁ〜、石川選手は東日本リーグの時から「打倒サントリー」を真剣に見据えていたのを見ていましたが、ここまで来るとラグビー選手というよりも「格闘家」ですね〜。

と、ここまで書いてきたけど、日本選手権で府中決戦が実現したら、今度は旗一本で応援することにしようっと。
但し・・・
日本選手権は
サントリー 1回戦VS帝京大@花園、2回戦VS(予想)リコー@秩父宮
東芝府中  1回戦VS法政大@秩父宮 2回戦VS(予想)NEC@花園 です。
東芝府中は花園から生還できるよう、Good luck〜!!

それにしても、こくりつの「府中決戦」の観客数は22,000人ぐらいで、両ゴール裏やバック上段の自由席はかなり空いていました。これでも東日本社会人では一番集客したカードでもあり、「これでトップリーグの運営は大丈夫なのか?」ともあちこちで言われているようですね。
でも私は国立の観客数よりも両チームお膝元の住民の関心がそれほどなかった(と、私にはそう見えた)ことに、トップリーグの成否はともかく社会人ラグビーの現状を見た思いをしました。府中在住の私んち一家も、「決勝のカードは府中どうしなんだよ〜」と私が語るのを聞いて、両親も「そういう試合ってめったにないんでしょ?決勝行きたいなー」と(結局都合が悪くて行けなかったのですが)。決勝がどういうカードになるのかは残念ながら1週間前にならないと分かりませんが、来季のトップリーグに向けても協会関係者が各チームの本拠地に出向いて行って市民向けの割引券を配布するとか、主催社の新聞の「地域版」ページでもっと宣伝するとか(トップリーグはスポンサーになる新聞社はあるのでしょうか?)、本気で「集客数の増加」を目指すならいろんな方法がありそうですねー。

ちなみに、大学のほうは、今年移転した上井草グラウンド周辺の町内会が早稲田の優勝パレードを企画したそうですね。
すごいよね、大学ラグビーは。移転前の東伏見族とか、現在の上井草族とかいう名前がつけられたり、他にも明治の八幡山だとか、(同志社の田辺もかな)OBや地元住民が見に来るグラウンドのあるところをチームの代名詞にさせてしまい、自然発生的に「ラグビータウン」が出来上がってしまう。大学ラグビーと社会人ラグビーのマスコミを通じた知名度の違いも大きいと思うんだけれど、ラグビータウンでありそうで、ないところに住んでいる私が見るとうらやましいなーって思った今日この頃でした。