トップリーグ 東芝府中VSセコム/関東学院大VSケンブリッジ大@秩父

結局3連休で4試合観戦というチャレンジャーに出ました。
プラス初日に八幡山で明大VS流経大交流戦も観たという強者も知っているので何の自慢にもなりませんが、ほとんど座りっぱなしとはいえかなり暑かった3日間でしたのでとてもいい運動になったような気になっています。

さて、本日の試合。
東芝はVSセコムに力と技の勝利という感じでした(得点は78-24、セコムのトライ数は3)。良くも悪くもパターンにはまっていなかったように見えました。チーム内部では、それなりの得点パターンを想定してはいるんでしょうけれど。悪くもというのは、勢いはあるのだけれども相手チームの戦意を喪失させてしまうような「何か」がもう少し足りなかったような気がしたこと。この試合は気温が高かったことで早めに点を取ってしまおうというのがあったのかも知れないが、残り5分あたりで足が止まってしまい、セコム側に勢いを与えてしまいそうな雰囲気だった。残り10分で追いつける範囲の点差(2〜3トライ以内)になるような試合だとやや不安がある。

2試合目の関東学院大VSケンブリッジ大戦。関東学院は35-44と結局負けてしまいましたが、国際試合でこれだけ観ていて気持ちの良かった試合は久しぶりだった気がする。この暑さの中での両チーム・レフェリーとのコミュニケーションという条件はそれなりに厳しかったと思うが、勝たなきゃというヘンなプレッシャーがないのが良いのかな。両チームともスペースを見つけて攻めては止め、終始一方的なペースにならず、良い試合でした。VS早稲田はどうなるんでしょうか。社会人ファンの私としては、この手の試合はどちらが勝った負けたよりも
やはり内容を期待します。

さて、こんな暑い日の売店の売れ筋はもちろん冷たい飲み物。横でスタンバイしているお湯の入っていないカップ麺なんて、こんな日に食べるチャレンジャーはいるのかな、と話していました(BABYちゃん今日はシューアイスとそれについてたドライアイスありがとう)。すると、スタンドに戻るとお湯の入ったそれを食べているおじさんがいるじゃないの。しかも全くチャレンジャー面していないの。さらに私の前にはワインとチーズで観戦している人もいる。スタジアムには本当にいろんな人がいる。
そういえばセコムですが、噂どおり、従来のフォワード型からバックスに力を入れています。その分ディフェンスがトレードオフにならないとよいですが(会社のイメージにもかかわるからね!)。それから、東芝府中の、「相手に戦意を喪失させる何か」という表現を自分で書いていて思い出しましたがパンフレットのこのチームの、チーム名の由来の所に出ていました。
3日観て感じたことでもありますが、相手に戦意を喪失させる何かというのは一見トップリーグの目指すエキサイティングな試合に反するようにも見える。けれども試合によっては、その「何か」が一番おいしい部分にもなるのかもしれない。できれば僅差の試合で、両チームも完璧な守りをしていながら、最後の最後で相手チームの選手に「あぁぁ!そこを攻撃されたらもう成すすべがない!」と思わせ、現地で見ている人には「今の一瞬、もう一度スコアボードのモニターに映して!」と思わせ、新聞社のカメラマンは見事その瞬間を撮り損ね、CS中継の担当は次のプレーが始まらないうちに早くこの瞬間をスローモーションで説明できるようにしないと、と焦らせるような何かが。